2025年1月21日より、すべてのZendeskプランで使用できる、特定の条件に基づいて非アクティブなエンドユーザーを削除できる機能がアナウンスされました。
機能の反映は1月21日〜2月4日の間で順次行われます。
本記事では、いったいどんなことができるようになるのかをご紹介します。
条件を設定して非アクティブなエンドユーザーを一括削除できる
Zendeskに登録されているエンドユーザーの中で、管理者が設定した特定の条件に当てはまるエンドユーザーを自動で削除するスケジュールを設定することが可能になりました。
例えば、最後のチケットから3年間非アクティブ状態が続いているユーザーは自動で削除する、といったスケジュールを組むことができます。
とはいえ、非アクティブ状態が続いていてもこの顧客の情報は残しておきたい!という場合や、非アクティブが続いているけれど、直近で新たなやりとりが発生しそうな場合などもあり得ると思います。
その場合は、エンドユーザーに「プレミアムメンバー」「Aプラン契約中」などの特定のタグをつけて条件とすることで、削除対象から除外することも可能です。自社の運用に合わせて工夫できるので安心ですね!
実際の設定方法
設定画面は、管理センターから「アカウント」>「セキュリティ」>「削除スケジュール」で開くことができます。
2025年1月23日時点で、「エンドユーザー」「チケット」「ボット会話」の3項目に対して削除スケジュールを立てられるようです。
今回は、エンドユーザーの削除スケジュールの作成画面を見てみます。
条件設定も見慣れた画面で安心
カテゴリは「最終アクティブ」がデフォルトで設定されているため、演算子と値、単位を設定することでスケジュールを作成することができます。
タグなどを使って特定のエンドユーザーを削除対象から除外したい場合は、「条件を追加」をクリックします。
対象のカテゴリは「タグ」「組織」「最終アクティブ」から選択できます。
試しに、「組織が株式会社ZeQのエンドユーザーを除く、最終アクティブから3年以上経過したエンドユーザーを削除する」スケジュールを組んでみました。
ビューやトリガ、自動化の設定をしたことがあれば、条件設定の画面や使う値も見慣れているので、難易度は高くはなさそうです。
設定中のスケジュールが実行された場合に削除されるデータをプレビューすることも可能です。
仮に設定に不安があっても、プレビューをしながらその場で調整ができるのは嬉しいですね!
このアップデートによって、定期的なストレージ整備ができるだけでなく、GDPR(EU一般データ保護規則)などのプライバシーポリシーに準拠した運用もできるようになります。採用情報やサービスを解約したユーザーの個人情報など、削除ポリシーが指定されているような場面でも便利ですね!
エンドユーザーを削除したらチケットはどうなる?
エンドユーザーを削除しても、そのエンドユーザーがリクエスタだったチケットはZendeskから削除されません。
チケットのコンテキストパネルからエンドユーザーの名前やインタラクション履歴も表示できますが、クリックしてユーザーページを開こうとするとエラーになります。
▼削除済みのエンドユーザーがリクエスタだったチケット画面
ストレージやエンドユーザーのデータ整備にお悩みの方は、ぜひ設定してみてください!
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。